歯の健康と体の健康
- 日本人の歯の寿命
健康的な食生活を維持するためには、80歳になっても
自分の歯を20本以上保つことが推奨されています。
しかし、現状では80歳の平均歯数は13.9本と推奨値より
低い状況です。
20本以上の歯を保っている人の割合は38.3%で目標を
達成している人は半数を下回っています。
平均寿命が延びる一方で、歯の寿命を延ばすことが
大きな課題となっている状況なんです。
- 「歯周病」が歯を失う最大の原因
日本では「歯周病」で歯を失う人が多くなってきて
おり、
とくに高齢になると、歯周病で歯を失う比率が高く
なります。
歯周病は、歯を支えている歯肉やあごの骨が徐々に
破壊されていく病気です。
- 歯周病とメタボリックシンドロームの関係
歯周病は口の中だけの病気ではありません。
歯周病は全身の病気と深い関わりがあり、なかでも
注目されているのが歯周病と「メタボリックシンド
ローム」の関係です。
近年のさまざまな研究から、(1)歯周病によって噛む
機能が低下すると肥満になりやすい、
(2)歯周病の原因菌である歯周病菌が血管に入ると血糖値
をコントロールするインスリンの働きが悪くなり、
糖尿病を悪化させる、
(3)逆に肥満や糖尿病の人は歯周病を発症しやすく、しかも
重症化しやすい、
などメタボリックシンドロームと歯周病は、相互に影響
し合いながら、互いを悪化させることがわかってきたの
です。
知ってます?歯磨きが健康寿命の鍵